無表情な「散歩する侵略者」
- 発売日: 2018/03/07
- メディア: Prime Video
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★★★
黒沢清がわからない。何本も見た。次の作品はわかるだろうと思って、見続けてきたのだがわからない。そして今回もまたしても良さがわからなかった。
愛は地球を救う。そのテーマが気に入らないのではない。気に入らないのは気に入らないが、そこは目を閉じよう。問題はその取り上げ方だ。
不穏さを演出すると聞かされてきた。風、背景、小道具、表情、そんなの映像芸術であるルミエールの本質だ。これまでにない演出、あるいは黒沢ならではのやり口が見えない。それは私の不勉強のせいかと思ってたけどどうやらそうでもないらしい。気付きの問題ではなく、趣味の問題、肌合いの問題か。それなら仕方ない。
要はB級SFにしか見えないのだ。それなのにB級に振り切れてない。やられるやつの少なさよ。