書きたいように書こうぜ

絶賛、ネタバレ中。本とか映画とか。

「猟奇的な彼女」と一本松

 

猟奇的な彼女 (字幕版)

猟奇的な彼女 (字幕版)

 

 

★★★

 

山の尾根沿いの一本松のシーン。それまでのシーンはすべて忘れていたけど、この場面だけは覚えていた。だから見ていたんだろう。おそらく。

最初のラブコメ場面はきつかった。くだらなくて、笑えない。タイトルはキャッチーなので、いずれ何か不穏なことが起きないかと我慢した。最後まで不穏なことは起きないが、我慢していると、あのヤマの場面が出てきた。

そこからはすれ違いの連続。彼氏が電車が飛び降りれば、その直後に彼女が電車に飛び込む。単なるギャグか。勝手に携帯番号を替えたり、自宅に行かなかったり、謎は多い。そもそも距離を置く理由がよく分からない。だがこんなことを詮索するのは野暮なのだろう。

最後のオチ、死んだ彼氏のいとこだって話。まぁ伏線はあるんだけど、それはそれで何だかな。

全体をギャグと見ればいいのだ。辻褄を求めるもんじゃない。愛は信じること。努力したものだけに、運命が偶然の橋を架けるというメッセージなんだから。