書きたいように書こうぜ

絶賛、ネタバレ中。本とか映画とか。

「夏への扉」はこんなんだっけ

 

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

 

 ★★

 いつ読んだんだっけ。奥付を見ると1994年。いや記憶ではそんなことはない。もっと昔だ。おそらく高校時代、遅くとも大学時代。子の文庫は買い直したのだろう。

 そのとき、感動した。愛する者を助けるために、危険を冒してタイムワープする。そんないくつもある作品群の元祖か、それに近いものだと思う。てっきり恋人を、あるいは妻を助けにいく物語だと記憶していた。でもまるで違った。

 助けるのは、友人の義理の娘、しかも11歳。なんじゃその設定は。まるで理解不能だ。何か結婚してるし。おかしいだろう。

 そのほかの設定も疑問だらけ。主人公が独りよがりだし。天才なのかもしれないけど、全く共感できない。ご都合主義的に、タイムマシンを発明するマッドサイエンティストが登場してくるし。猫だって、登場する必然があったのか、私にはよく分からない。

 年齢を重ねたため、完走が全く違ってしまったのか。謎は解けていない。